Lassen Volcanic National Forest

朝日の中のSF

今日はカリフォルニアの北にある火山を目指してひたすら走ることになっている...らしい。6時に出発する予定で荷物も詰めるだけ、ごはんも5時には炊きあがって後は握るだけ...という状態。にも関わらず、結局は7時前の出発になってしまった。どうせ日の出はそれぐらいの時間なのでまぁいいよ、というなにまんのお許しのもと、それでもがなんとか7時前には出発できた。SFのベイブリッジを初めて通る。橋の下を走っているので景色はそれほど楽しめず。ただ朝日はとてもキレイだった。それからしばらくお休みタイム。寝るつもりはなかったのだけど、先日ターゲットで買った旅行枕がいい案配ですっかり気を失ってしまったのである。目を覚ましても景色はあまり変わらない。少し走って町があって、またひたすら果樹園やら畑の中を走って町がある。そんな感じ。道はひたすらまっすぐ。
  #お米畑
そんな中でお米を発見。ひたすら続くお米畑。「カリフォルニア米の産地はいったいどこらへんなんだろう」としばし話題にのぼったりもしたが、こんなところでお米が...という感じ。もうそろそろ刈り入れ時期みたいで黄金色。日本と同じ作り方をしているのかどうかが非常に興味のあるところである。遠くに火山らしき山も見えてきた。山はなかなか近づいてこないのに、周りの風景に岩がゴロゴロし始める。この自然の不自然な状態は、思うに火山の吹き上げで飛ばされてきた石ではないかと思う(根拠レスな推測)。

なにまん曰く、最近の噴火は1920年ぐらいでそれほど昔ではないらしい。そもそも目指すLassenはそれほど大きなNational Parkではない。入場料も10ドルでYosemiteの半分である(年間パスは利用しない。アメリカに税金を払っていないにも関わらず子供は学校でお世話になっているということで寄付のつもり、なのだそうである)。入り口でお金を払おうとしたが、National Park Dayで無料。ラッキー! 車でしばらく走ると硫黄の匂いが....。
 
早速覗きに行ってみる。外はかなり寒いが、おー、湯気も出ているではないか。温泉はないのか??と日本人らしいことをつぶやきながら、また車に乗り込み、次に目指すはBumpass Hellのトレイルである。
往復3マイルほどの距離らしい。運動不足でもあり、最近気管支の調子がよくない私としてはゆっくりゆっくり。でもそれほど起伏が激しいわけではなかったので余裕で『地獄』にたどり着く。そう、まさしくここは別府の地獄巡り。Madpotsはぶつぶつ言っていて、なにぼうと二人で見飽きない。ガスの出口はしょっちゅう変わるのだろうか、地面は薄くなっているので絶対にトレイルは外れないようにと言う注意書きに忠実に歩く。硫黄の匂いが満ちる中、「アメリカには温泉を掘る技術はないんだろうか?」とまだ温泉を諦めきれずになにぼうとブツブツ。鹿もクマもリスも温泉で癒された、という経験がないのだな。
 
 #ぐつぐつ、ぶつぶつ
火山だけに小さな湖も多い。このBumpass Hellの奥2マイルほどのところにCold Boiling Lakeがあるという。冷たいのに沸騰しているとはこれいかに??Bumpass Hellから先に行く人はあまりいないのだが、我々は(多分なにぼうは除く)興味を惹かれて行くことにした。あまり人が行かないだけにまるで獣道の上等なバージョンと言う感じである。鹿のFamilyに出くわした。親鹿とは目があうが子供たちはついていくのに必死な様子。写真だけ撮らせてもらって我々は我々の道を行く。途中ですれ違ったおじさんに「今はもうBoilしてないんだよ、1000年前はそうだったらしいけど。がっかりしたよぉ。」という衝撃の事実(当然だけど)を聞かされるが、とにかく見晴らしのとてもいい所までは行って、ほとんど目的地に到着しているのだが、そのCold Boiling Lakeをチラッと写真に収めて引き返すことにした。またまた車に乗り込むが、その先は...コレと言ってめぼしい場所にも行き当たらず、小さなNational Parkを後にして、目指すは今晩の宿があるReddingである。
#空の青と地面の白とぼうの黄色。
#獣道をいくなにぼう
#出くわした鹿の家族
#沸騰してないやん。