Sacramento

Old Sacramentoの町

#Howard Johnsonのホテル
Reddingから南へ下り、今日はSacramentoのRailroad Museumに行く事になっている。ホテルではいつものコンチネンタルで朝食をとる。ここはおいしそうなドーナツが並んでいて大満足。ちょっと余分に失敬することも一瞬考えたのだが、他の泊まり客のことも考え、ここは常識的に振る舞うことにした。でもプラスチックのナイフとリンゴを1個、頂いた。今日の運転もなにまん様である。私は後部座席で暇なので、なにぼうのセーターなど編んだりする(今回は内職持参なのである)。リンゴもプラスチックのナイフで十分剥ける。ピカピカのリンゴはやはり剥かずには食べられないのである。小さい子供の握りこぶしほどのリンゴ。なにぼうがペロンと食べてしまった。ReddingからSacramentoまでの道のりも昨日とさほど変わりなく、町があって、ひたすら走って町があって、果樹園を抜けて町があって...という具合である。途中線路と並走する部分があり、本数は多くないはずだが、今回はラッキーなことに貨車を追い抜かす機会があった。なにぼうと貨車の数を数えてみる。70まで数えたところでなにまんが「お、踏切がある!」。残り6両を急いで数え、今まで数えた70両が通り過ぎるのを待つことになった。この程度ならほんの数分で通り過ぎる。

またひたすらSacramentoを目指す。遠くに大きなビルが見えてきた。あれがSacramentoである。遠くのビルの頭の部分しか見えないので、確かに地球は丸いのである。これほど近づいたとはいえ、近郊はただひたすらにだだっ広い。Sacramentoだよ、カリフォルニアの州都だよ、あのシュワルツネッガーが住んでいる町だよ。だというのに、近郊はこんな感じなのである。
 


いよいよSacramentoである。Railroad MuseumはOld Sacramento State Historic Parkの中にあるらしい。Freewayに囲まれた場所で便利ではある(帰りに乗り場がわからなくて迷ったけど)。入ってみて驚いた。天井が高く立派な博物館ではないか。展示してある汽車の中でも外でも、リアルな人形があちこちで仕事風景を再現していて非常に興味深い。寝台車の展示では実際に「ガタゴト」とリズミカルに動いている。ベッドは日本の「あかつき」とは比べ物にならないぐらい広い。汽車の幅自体も広いのかもしれないが、サロンや台所などを完備した、まるで「動く家」といった客車もあり、こういう贅沢ができるお金持ちもいたのだなと...。食堂車ではいろいろなテーブルセッティングが見れる。インディアンの書くイラストがテーマになったものもあり、興味をそそられる。中にはボランティアのおじいさんがいて、食堂車の準備ができた合図のチャイムなどを鳴らしたり、いろいろと説明をしてくれる。そうなのだ。アメリカの博物館はこういうボランティアのおじいさんやおばあさんで持っているのだ。食堂車の中だけでなく、外にもあちこちに昔の駅員の格好をしたおじいさんたちが、いつでも質問できるようにいてくれるのだ。2階にはこのSacramentoの昔の町の工場など、写真で展示してある。ここは港町ではないが、河があるので発展してきた町だと言えるだろう。他にも2階には機関車トーマスをはじめ、昔々のブリキのおもちゃや子供向け鉄道模型Nゲージ、Gゲージなどの展示もある。
 

博物館の外に出ると、機関車の「ポー」という汽笛が聞こえる。ここは一見昔の町並みで、馬車が優雅に闊歩していたりするのだが、一見ホテルでも実はいろいろなお店が入っていたりするのである。お昼は適当にピザのAll you can eatをチョイス。5ドルでおつりがくるぐらいのもので、種類はピザと3種類のパスタと生野菜である。たいしておいしくはなかったが、柱に貼ってある「昔の」ダイエットの広告などを眺めながら食事をする。なにまんいわく、この広告には、本当に全部食べてしまわれないように、牽制の意味をこめてあるというのだが本当だろうか?その後はお店を見て歩きながらChocolate Factoryでイチゴのチョコレートがけを食べる。甘酸っぱくておいしい。
 
それから、せっかくなので機関車に乗る事にした。40分でサクラメントの川沿いを行って戻ってくるようだ。大人で6ドル。客車もそれらしい雰囲気。途中蒸気を抜く瞬間は非常に迫力があった。この車掌を勤めてくれた方もどうやらボランティアである。切符を買った窓口のおじいさんも70は裕に超えていそうだった。
 

せっかくSacramentoまで来たのだから、州会議場まで見て行こうということで...。日曜日だけど1カ所だけ開いていて、セキュリティチェックを受ければ中を見学することができる。各countyの紹介展示があったが、countyごとのカラーがあって面白い。Santa Claraは見つけられなかった...。残念。歴代のカリフォルニアの州知事肖像画もあちらこちらに飾ってあって圧巻である。中にはレーガン元大統領や写実的な絵に混じって現代風の肖像画もあったりしてなかなか個性的である。前半分はカリフォルニア州開州(というのかな?)当時の会計室などが保存されていたりと博物館的な展示が多く、後ろ半分は現在も執務に使われているようである。地下には小さなお土産ショップもあった。シュワちゃんの奥さんの書いた本などが並べられている。カリフォルニアポピーやその他花の種、昔の新聞やカリフォルニアの地図などなど。あまり時間がなくてざっと見ただけで外に出る。

ぎゃーという甲高い声。トリかと思ったらなんと!!!リスだった。リスが鳴くのは知らなかった....。しばらくなにぼうとリスの鳴きまねごっこで遊ぶ。


後半は残念ながらカメラの電池切れで写真がとれなかったのだが、Sacramentoは2時間ぐらいで行けるようなので、まだ見たい博物館もあることだし次回ということで。