母が来る

Santa Cruz

今日はクリスマスイブ。昨日は雨だったが今日はなかなかのお天気である。主人のマイルを利用して実家の母が一人でやってきた。今回は冬休みということもあり、なにぼうも一緒に空港でお出迎えである。母も外国への一人旅は初めてなので、度胸はあるにしても結構不安だったりするところ、妹夫婦が空港まで送ってくれて、出国の書類なども用意してくれたようで楽にアメリカまでやってきた。飛行機は予想に反して結構空いていたようだが、やはりよく眠れなかったようだ。なかには旅慣れて、アイマスクで3つの座席を使ってグーグー寝られる人もいるようだが、それぐらい空いていたにしても眠れなかったようである。とにかく家まで戻る。それから日本からのお菓子を食べたりするうちに、お昼ごはんも中途半端になり、せっかくのお天気なのに勿体ない....とSanta Cruzに行くことにした。ここからは約1時間。桟橋を散歩し、前のように上から覗いてみるといつものようにアザラシが横たわっている。向かいには犬までも、物珍しそうに覗いていたりする。下に横たわるアザラシの中には、哀れにも大きなアンテナを頭につけられたものがいる。研究のためだろうが何ともかわいそうである。

海にはアザラシが泳いでいる..と思ってよく見ると実は人間だったりして。確かに家では半袖のTシャツでいられたし、海沿いではあったが意外と暖かい。それでもまさか海で遊ぶ人が見られるとは。例年以上に冷え込む日本からの母には余計に意外な光景だったに違いない。そしてさらに沖には今まで見たことのないほどのアザラシの軍団が。小さめのアザラシが多いので、まるで学校のようである。それがいきなりこちらに向かって一斉に泳いでくる。圧巻。あれほどに飛び跳ねるアザラシの軍団は初めて見た。日本では一匹現れただけで住民登録までされてしまうというのになぁ。

 

中途半端に小腹が空いたなにぼう、オニオンリングを食べながら桟橋を後にする。このオニオンリングは油ぎとぎと。

夕焼けには少し時間が早いので、Santa Cruzのダウンタウンをウロウロとしてみる。前をのっそりと牛歩の人あり。それも全身ピンク。靴から帽子、傘やカバンまで。あっという間にその人を追い抜かしてしまう。で、ウィンドウを覗いてふと振り返ると「ぎくっ」。その人と目があってしまった....。「に〜〜〜っこり」。

ちょっとのんびりしすぎて、いつの間にか太陽は沈んでしまった。というわけで、行きと同じ山道を帰る。近くのWhole Foodsでお買い物をする。今日の夕食はなにぼうの希望で「ラザニア」。トマトの缶詰を買うのに、いろいろある種類から物色している母。あまりに真剣に見ているので、おそらく奥さんに買ってくるように頼まれた外国人の男性に「これは皮むきトマトの缶詰ですか?」と聞かれている。アメリカならではの量り売りや、変わった種類の野菜などを見ながら、我々がお腹が空いてしまってゆっくりとはできなかったにしても面白かったに違いない。それから町のイルミネーションを少しだけ見て家に戻る。


なんと!なにぼうのせいで「食べたいものリスト」がいつの間にやら出来上がっている。Whole Foodsの試食に釣られて買ったチーズとイチジクのジャム、胡麻つきのクラッカーを肴にシャンペンを開け、ラザニアを堪能した。


さて、今日はクリスマスイブ。なにぼうはミルクと、クッキーを買い忘れたのでぼんち揚げをお皿にのせ、サンタさんに英語で手紙を書いて緊張して眠りにつくのであった。