Martin Luther King Jr.

Montgomery's bus boycottの話も改めて聞くと、何となく聞いたことがあるようなないような。黒人差別がまかり通っていた時代、バスは白人が優先されるという暗黙の了解があって、仕事で疲れた黒人女性が白人に席を譲らなかったために逮捕されたことがきっかけとなり、黒人の平等な権利を求める活動へと発展していったのだそうだ。KKKの暴力をともなう襲撃や暗殺の恐怖とも戦いながら、何度か逮捕されるに至ってもめげることなく指導者として活躍する。最後にはやはり暗殺されてしまうのだが、その前日のスピーチがいかにも「私の役目は終わった」的なスピーチで胸が締め付けられるようである。このボイコットが起こった時、キング牧師はまだ26歳という若さだった。だからこそこの活動を率いることもできたのだと思うし、またキング牧師は信仰の大きな後ろ盾もあったから死への恐怖も乗り越えられたのではないかと思うのである。そういう意味でも信仰の厚い人は強い。信念のある人は本当に強い。これほど大きなアメリカという国で、すべての人が自由で平等とは絶対に言えないだろう。カトリーナの被害を見ても圧倒的に被害を被ったのは黒人層だったわけだし、今もKKKは現役だそうだし。アジア人もそういう対象になりうる人種だろうし。アメリカはいろいろな国からの移民が多いだけに受け入れられもし、また差別が一番大きな問題にもなりうる。そんなこんなでいろいろと複雑に思考が交錯するわけだが.....。


アメリカはそういう膿みを出す過去の出来事もきちんと受け止められるところなんだな、記念日として偉業を振り返るきっかけとする懐の深いところもあるのだなと思ったりもするわけで。エリザベスの「これはアメリカの歴史の醜い部分。でもこうやって膿みを出すことで痛みを伴うけれども、それがきっかけで良くなったのだから大事な歴史なのよ。」という言葉にもまた納得。純一郎さんも似たようなことを言ってなかったっけ?なぜだろう、重みが違うような気がする。この世の中、まだまだ知らないことがいっぱいあるなぁ。


エリザベスが昔に録画した古いドキュメンタリービデオだったが、キング牧師の妹がいかりや長介さんにそっくりだと思ったのは私だけ??