なにぼうのお別れ

なにぼうが慣れないアメリカの学校に、最初から楽しんで行くことができたのはお友達がいてくれたおかげである。男の子が2人。彼らは滞在期間約1年先輩で、Hot Lunchの受け取り方や先生の指示などわからないことだらけのなにぼうをいつも助けてくれたようだ。彼らが飛行機が好きだったのでなにぼうもいつの間にかのめり込んで行った。家に遊びに行かせてもらったり学校で遊んだり、習い事のないなにぼうは思い切り遊んだ。彼らはまだ2、3年滞在すると聞いていた。ところがそのうちの一人が、今月末に日本に帰るということを年明けに聞いた。クリスマス休暇中にいきなり「帰ってこい」のメイルがお父さんに届いたそうだ。本人は学校で『日本に帰るのが楽しみだ』と言っていたらしい。家では『やっぱり寂しい、帰りたくない』とも言っていたらしい。どちらも本音に違いない。いきなり生活が一転するご家族も大変だろうけど、何より彼にとっても大きな転機になることだろう。そしてこの手の別れが苦手ななにぼうは、夕暮れでまぶしくないにも関わらずサングラスを外せないのであった。


3、4年の滞在だと思って過ごし、いきなり帰国させられることもあるのだなぁ。それはよくあることなのだなぁ。
1年間の滞在は短いけど、最初から1年間とわかっているのは却ってよかったのかもしれない。


そう思っていたら、なんと弊害もあったのであった。Mr. Nと話をしていた。「ところでいつ帰るの?3月?」と聞かれ、「3月の終わりに」。いきなりではないので帰国自体は我々にはごく自然なこと...とも。ところが、Mr. Nに「ナニボウは最近「もうすぐ日本に帰るから」って言ってあまり勉強する気がないようだし。」と言われて驚いた。『後2ヶ月しかない』といろいろ焦る私と『後2ヶ月やから』と手を抜くなにぼう。


ところで、先生と英語で話しながら自分の癖に気づく。早くしゃべろうとしないで正確に丁寧に話すようにしないといけないな...と。