Computer History Museum

HitomiT2006-01-21

http://www.computerhistory.org/
前々から行きたいなぁといいつつ、日曜日は開館していないということでなかなかチャンスがなかったが、今日はお昼からやっとComputer History Museumに行く。この場所は比較的家からも近い。結構大きくて新しい立派な建物である。2時半からの館内ツアーに参加。おじいちゃんの案内で約1時間である。


いきなり数々、各国のそろばん(Abacus)の展示から。ロジアの横にコマを動かすのやら韓国の5つ玉(上は2つ玉)やら日本の4つ玉のやら.....。イタリアのSectorと呼ばれる計算定規もある。しくみは...またWebで検索してみてください、とはおじいちゃんの弁。私はコンピュータの専門外だが、ここの展示の規模や置いてあるものの価値について『素晴らしい!』ということは何となくわかる。移民などが多くなった頃、国勢調査(Census)のためパンチカードを導入。該当する項目の欄にパンチで穴を開ける。それを読み取るためのカードリーダー。当然人手で確認するよりもずっと効率がよかったそうだ。そういったものからはじまったコンピュータ、と言っていいのかな?真空管(Vacuum)がトランジスタ(Transister)になり、一部屋の半分ほども占領していた機械が汎用になっていく過程は、コンピュータを専門にする人なら非常に興味のあるところだろう。イリアックの名前はつい先日手がけた記念誌に寄せられた原稿によく出てきた。むき出しだった基盤がだんだんと冷蔵庫のようになっていくのは見ていると面白い。機械の裏には無数のコード。編み物をする身としてはもつれた毛糸を見ているようで、「う〜〜〜、もどかしい」と思うのであった。
#巻かなくちゃ!とか。
#帽子にしたらかわいいだろうなぁ...とか。

一般向けに楽しいのは、レシピなどを覚えてくれるらしいKitchen Computer。当然売れなかったらしい。オレンジ色が何とも斬新である。Googleの初代サーバーも展示してある。数字だけで書かれたモナリザの絵もある。なぜか博物館入りしているAlanさんの写真も数枚。Alto 1の縦型Displyもあったし、Apple Computerの初代はガワがなくて基盤だけが展示されている。
#Xerox Notetaker
#台所のコンピュータ
 #Appler 1の製作者
写真は個人使用に限る、ということでBlogでの紹介は最小限。是非足を運んで見学してください。


メインはChessの相手を務めたコンピュータ:Deep Blueがメインの特設展示。そこでTic-Tac-Toeをコンピュータ相手に何度か。先手必勝...ではなく、先手ではどうしても勝てない。自分が打った手の後、コンピュータがあらゆる可能性を計算するのが見えるようになっている。3×3の目でこれだけの枝分かれ...ということはChessはもっと難しい..ということか。yy兄ちゃんいわく、人間はあらゆる可能性をすべて思い浮かべるのではなくて、正しい手が瞬時にわかるからすごいですよね、という内容のことを言っていた。ふむ。人間の聴力も、聞きたくない時はFocusしないのが普通。聞きたい相手の声だけを拾うことができる。それができない補聴器は雑音だらけでものすごく疲れるらしい。それを実際の耳に近づけるのが補聴器の目標/課題だと聞いたことがある。今の技術はどこまで進んだかな?
ふむ。とにかく人間は結構すごい能力を持っているのだ。ふむふむ...である。