家具の引き取り

今日は予定通り、家具の引き取りの日である。いつも通りなにぼうが学校に行き、ベッドリネンを片付け、机の上も引き出しも空っぽにして連絡を待つ。到着の1時間前に連絡をくれることになっているが、電話がかかってくるまで留守にすることができない。お昼は冷凍庫に残っていたお弁当用のかき揚げと、最後のお米で天ぷら丼風。冷凍庫に半分残っていた油揚げとジャガイモ一個とタマネギなどでお味噌汁も。早めに腹ごしらえを済ませる。ベランダではミケがまったく落ち着かない。階下のベランダにいる二羽のハトのような鳥が気になるようである。暇さえあれば水はけ口から顔を出して覗いている。
  

11時半頃に電話があった。本当に時間通りに来るのかなぁ...と思っていたら、12時過ぎにトラックが到着した。でもそれから半までは休憩時間のようで、邪魔にならないところに車を停め、多分お昼をとったりしていたのではないかと思う。ちょうど電話から1時間たったぐらいに、多分親子のヒスパニック系の人が二人で家具の引き取りに現れた。掃除をしていた時に動かそうとしたベッドとか机とか、かなり丈夫な作りでびくともしなかったのだが、おじさんは軽々と向きを変え、長めの台車に乗せて階段も難なく一人で降ろして行くのである。必要最低限の幅と長さの台車はよくできたものである。またクローゼットなども大きなサランラップみたいなもので引き出しが開かないように、養生の意味はあまりないと思うけど、ぐるぐる巻きにして手際よく運び出して行く。ふと見るとミケの姿がどこにも見えない。引き出しに隠れて一緒に運び出されてしまったか!と一瞬青くなったが、クローゼットの中の隅っこの荷物の下で小さくなっているのが見つかってホッ。我々の部屋の次はyy兄ちゃんの部屋である。先日より懸案のソファベッドも、一緒に引き取ってくれないかと交渉してみることにした。寄付するつもりでいたものなのでもちろんタダで。おじさんに交渉してみる。どうやら一緒に仕事をしていた若者の方が引き取ってくれるらしい。最後に念のための一筆をyy兄ちゃんが書いたが、本当に助かった。寄付するにしても、引き取りに来てくれなければどうしようもできなかったので、アパートのゴミ置き場にでも置いておくか...と思っていたぐらいだから。交渉ごとがうまく行くyy兄ちゃんはついているなぁ...となにまんがポソリとつぶやいた。


ついでにyy兄ちゃんの部屋に置いてあって、処分してくださいと言われていた子供用の自転車も、お友達のところで引き取ってもらえた。ほとんど使われていない新品同様のコマ付きの自転車。なにぼうのお友達の弟がぴったりだったので、今日の会える機会を利用して実物を持参。喜んで引き取ってもらえたので本当によかった。


家具はほとんどなくなったけど、細々とした荷物がまだまだ部屋のあちこちにある状態。これはこれで落ち着かない。寝室のランプもなくなって、直接照明のない部屋はクローゼットの明かりのみ。そこにいっぱいお布団をひいてキャンプ状態。これはこれで結構楽しい.....荷物さえなければ。


夜は簡単にインスタント物ですませることにした。なにぼうはクラスのみんなへの置き土産を準備する。ところでこの時期、クラスの入れ替わりが激しく、LAで買った「お寿司ティッシュ」などは余分に買っていたのに数が足りなくなってしまう。一人減り、一人来て二人減り、また一人来た...「旗あげゲームかい!」と突っ込みたくなる。ふう。とりあえず、これらの準備も無事終わった。少しずつ帰国するのだという実感がわく。