Renaissance Faire

コレは人間

CASA de FRUTAで今日から来月16日まで開催のRenaissance Faireに行く。ESLの先生から紹介されたイベントだ。入場料が大人一人20ドルと結構高めではある。場所はCASA de FRUTA、いわゆる「鉄くずパラダイス」だ。Gilroyのちょっと向こうにあるのだが、Gilroyを通るときにはニンニクの香りがものすごくするのに驚いた。以前はそれほど気にはならなかったのだが、Garlic Festivalに行った後ということもあり、またきっと収穫の時期なのだとも思う。


ほどなく着いたCASA de FRUTA。ウマのウ◯コがところかまわず落ちている無料の駐車場に到着したが、車を降りて中世の出で立ちの人が多いのに驚く。昔の映画、「エバーアフター」、シンデレラのドリューバリモアみたいな格好。それぞれスタッフの人かと思ったが入場料を払っている人もいるところを見ると我々と同じ「お客さん」なのではないか。腰にはMy CupもしくはMy Drinking Hornをぶら下げて...である。


入り口で中世の衣装をきたお兄さんが本物の鶏の足を配っている。何か餌にでもするのかと思ったが「背中をかいたりスープにいれたり、何かと便利だよ」....うそつけ、そんなもんで背中がかけるかい!ここはいったいどういうイベントなのだ?と思いながら中に入ってさらに戸惑う。まずアジア人は見当たらない。で、中世の格好をした人がいっぱいごろごろいる。英語のイントネーションや客寄せのかけ声も中世ヨーロッパという感じ。中世のお姉ちゃんもいる。おしりを胸の上に乗せているのかと思うご婦人もゴロゴロ。腰に剣をぶら下げた人や肩にフクロウ(剥製)を乗せた人。本当に様々。
 


早速食べ物を購入。野蛮人みたいでしょ。これは実はTurkey Leg。ターキーは脂肪分が少ないのでヘルシーだというが、こうやって食べるには結構つらいものがある。それでもご年配の、70歳を超えていそうな人も1本持ってかぶりついていたりするので、この国は奥が深い。


乗り物はすべて人力もの。ブランコもシーソー馬も人力で動かす。ブランコには乗ってみたのだが、大人になってこのかたブランコには縁がなかった。なにぼうの幼かりし頃に公園に連れて行っても、すでに公園の遊具は『私には』小さくてとてもブランコには乗れない....。それが今日、この人力ブランコに*乗せられて*恥ずかしながら絶叫してしまったのであった。え〜〜、これぐらいで??と驚くなかれ。私ももう年です....もうこの手の乗り物、絶対に乗りませんから。
 

 
衣装はレンタルもあるようだ。お店もたくさんある。スタッフはもちろんだが、きっと昨年来た人や毎年訪れる人はここで自分たちの衣装もそろえているのだろう。チョウチョの羽をつけた女性もいっぱいいる。お姫様のような子供もいっぱいいる。こういう格好ができればなお楽しいのだと思うが、もちろん私たちにはちょっと無理。やりたい気持ちは満々なのだけど....。そうするとお店を見て回ったりゲームで時間をつぶすことになる。入場料も高かったが、遊ぶゲームのお代も心なしか高い気がする。どれも最低3ドルはするのだが、カメのレースあり、トマトをぶつけるのもあり...。こんなの日本では絶対にあり得ない。食べ物を人にぶつけて楽しむなんて!(でもやってみるなにぼう)。なにぼうは弓矢にも初挑戦。10本のうち的に当たったのは1本だったとか。他にも槍投げや斧投げもある。中世騎士の戦い(?)も見れる。
#トマトぶっつけゲーム。真ん中に人が見えますか?
  


ステージでは出し物の真っ最中。ロバの耳をつけさせられた観客はさしずめバッカス。さらにパックの登場。どうやら「真夏の夜の夢」らしい。効果音担当のおじさんが一人で忙しく、でも楽しそうにやっている。舞台の上の人もビール片手なのだろうか、それとも日焼け?真っ赤な顔で、でも観客が少なかろうがやっている本人が楽しそうでいい。
#効果音担当 


なにぼうはジャグリングも習ってみた。私はお手玉3つまではいけるのだ。最後には修了証をもらう。道行く人に「ゆうすけががんばってジャグリングのてほどきをマスターしたよー!!」と、独特なかけ声をかけてもらって授与式である。9歳にしては粘り強くがんばったと感心してもらった。お手玉2つまではOKだな。


私も幼い頃に憧れたお姫様はシンデレラや白雪姫。一寸法師に出てくる姫やかぐや姫ではない。(あれ?考えてみると日本のお姫様は景品みたいな扱いしかされてないんじゃない?まぁいいや。とにかく)学生時代、この手の衣装を来て自転車に乗って御堂筋パレードに出た事があったが、そんなものは目じゃない、ここは本場。あのお尻のようなおっぱいも本物。参加型イベントと言えようか。ただアジア人にはどうしても無理がある。自分たちのIdentityを再認識というか、私は十分楽しめたのだが、なにまんいわく、とけ込めないものを感じたとか。それにしても大人も子供も派手に着飾って、うろうろとしているだけで絵になるというのはいいなーと思う。そういうところに余裕を感じるというか、やる時は徹底的というか....。


中世と言えばペストの流行や魔女狩りもあったかな。その暗い部分を表現しているのか(あまり暗くはないけど不気味)黒ずくめの集団の練り歩き。


日本でこういうイベントはと言えば...やっぱり万葉祭りだろうか。でも古代人の格好といっても貫頭衣というか簡単衣。お店の趣向も本筋はとても似ているのだが、お客さん自体が冷めているような「楽しませてもらいに」来ているような....。なんだかお国柄の差も感じてしまったが、なになにコンビはともかく私はなんだかちょっとうれしいような、楽しい一日になった。