San Carlos Borromeo de Carmelo

HitomiT2006-03-04

San Joseの山に再び雪が積もっている。


これだけMissionを尋ねてきてSerra神父のお墓参りをせずには日本には帰れない!と訴えたのが効いたか、今日は今回の滞在で最後のMission訪問先になるSan Carlosへ行くことになった。Carmelの方なのでそんなに遠いとは思ってなかったが、なぜかなにまんは「遠い、遠い」を連発していた。思い違いをしていたようだな。本当はそれほど遠くはなかったもの。CarmelのDowntownから近い場所にMissionはあった。ここは2番目のMissionである。入館料を払うと、チケットの代わりにパウチッコされたカードをくれた。そこにはMission模型を片腕に抱え、十字架をかざしたSerra神父の似顔絵と"Always go forward and never turn back..."の文字が書かれていた。
  #どうみても歪んでいる

San DiegoにMission建設を計画した後、Serra神父が船でMonteleyに来て2番目に建設計画をしたのがここである。ここを拠点にしていたSerra神父の小さくて質素な部屋が復元されている。また復元作業に当たった人物の作業場博物館もある。Missionの中にはSerra神父をはじめ、3名の墓石が埋め込まれている。彼が亡くなった時にCarmelに来ていた船大工が棺を作ったそうで、その棺の残骸も残っていた。ここにはローマ法王2世もお参りされたらしく、その似顔絵や写真も展示されている。ここの教会は壁の装飾はほとんどない。教会内部を見学している時に、楽譜を抱えた集団が入って来て席についた。合唱の練習が行われるのだ。ぼ〜〜〜〜〜〜という低音が響く。音というよりの振動だけ、と言う感じ。教会の後ろの方の2階席に、たいていパイプオルガンが置いてあったのだが、この音色を聞くことができるとは......最後にふさわしいではないか。教会の中では男声がよく響いて心地いい。
 #これが墓石
 #棺の残骸
 #パイプオルガン 音が聞けてラッキー!

ここに到着して一番最初に目についたのが星形の窓を持ったMissionで、見た感じは非常にボロボロである。しかも、この☆が歪んでいるのである。鐘のある塔が左右で形と大きさが違うのも珍しい。ここにはカリフォルニアで一番最初と言われる図書館もあった。またSerra神父が最初に宣教活動をしたと言われる木の枝も残っている。
 #これがCalifornia最古の図書館
 #宣教の記念
 #遺品  #サイン


大抵のMissionにはCemeteryがある。ここのMissionにももちろんあり、3000人のIndiansの骨が埋められているという。妙にリアルに盛り土をしたお墓を見て怖じ気づいたなにぼうである。

やはりなにぼうぐらいの子供が数人、ビデオやカメラを片手に訪問している。ここは子供たちがそうやって訪問するにはふさわしい博物館の品揃えである。またMissionのすぐ隣はJunipero Serra小学校である。


これでCalifornia Missions 21のうち、San Antonio de Paduaを残すのみとなった。でもここで全部回ってしまうと目標がなくなるような、再訪の理由がなくなるような、ちょっと勿体ない感じがするので、ダルマの目を一つだけ書いて後の一つは残すことにした。たいていは地震の後に復興されたMissionだったり、近年建てられた復元だったりしたのだが、Californiaの歴史には欠かすことができないEl Camino RealとFather Junipero Serraであった。....後はいっぱい買い込んだ本を読めればもっと詳しくなるのだけど。